家具塗装業界で注意したい!エナメル塗装の「黄ばみ・変色」のデメリットとは?
2024/04/08
家具塗装業界では、エナメル塗装が人気がありますが、一方で黄ばみ・変色というデメリットがあります。特に日光にさらされると、黄ばむことが多く、見た目が悪くなってしまいます。そこで、今回はエナメル塗装を行う際に、黄ばみ・変色を防ぐ方法を紹介します。家具業界に携わる方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
目次
エナメル塗装とは?
エナメル塗装とは、光沢感のある樹脂塗料を用いた塗装のことを指します。家具塗装業では、高級感や美しさを求める顧客からの注文が多いため、エナメル塗装は重要な技術となっています。エナメル塗料は、油性と水性の2種類がありますが、家具塗装業では油性エナメル塗料が主流です。油性エナメル塗料は、塗装した部分に艶を与え、表面を保護する効果があります。また、傷や汚れに強く、耐久性に優れているため、より長く美しさを保つことができます。エナメル塗装は、塗布する前に下地処理が必要であり、それぞれの素材に合わせた下地処理が重要となります。家具塗装業では、素材別に適切な下地処理を施し、カラーや艶をカスタマイズすることができるため、お客様のニーズに合わせたオーダーメイドの家具を製作することが可能です。
家具塗装業界でよく用いられるエナメル塗装の特徴
家具塗装業界において、エナメル塗装はよく用いられる塗料の一つです。その特徴として、光沢の高い美しい仕上がりが挙げられます。一般的に、エナメル塗料は油性塗料に分類され、溶剤によって乾燥する塗料です。そのため、乾燥後の表面は非常に硬く、傷や摩耗に強いという利点があります。この性質から、家具や建築物などの外壁や柱の塗装に適しています。また、エナメル塗装は防水性に優れ、特に、蒸気や湿気の多い場所にも適しています。しかし、エナメル塗装には強い臭いがあり、揮発性有機化合物を発生させることがあるため、塗装後の換気は十分に行う必要があります。このような特性を持つエナメル塗装は、家具塗装業界で広く用いられ、美しく丈夫な仕上がりを実現しています。
エナメル塗装のデメリットの1つ:黄ばみ
家具の塗装業において、エナメル塗装は非常に人気があります。しかし、その一方でエナメル塗装にはいくつかのデメリットも存在します。その中でも最もよく知られているのが、黄ばみです。 エナメル塗装は優れた光沢感と耐久性を持ち、家具を美しく仕上げることができます。しかし、時間が経つにつれて、塗装面が黄ばんでしまう場合があります。この黄ばみは、紫外線や熱、湿気といった外部因子によって引き起こされるもので、防ぐことができません。 家具を長期間使用すると、黄ばみはさらに目立つようになります。特に、家具の塗装面が白色や淡色の場合は、黄ばんだ状態が非常に目立ってしまいます。そのため、家具塗装業の職人さんたちは、黄ばみを防ぐためにさまざまな工夫を凝らしています。 エナメル塗装を施した家具を美しく維持するためには、多くの場合、適切なメンテナンスが必要となります。掃除の際には、適度な湿度を保ちながら、やわらかい布で拭き取るようにしましょう。また、日光を避けることも、黄ばみを防ぐためには重要です。定期的なメンテナンスによって、エナメル塗装の家具を長持ちさせ、美しさを保つことができます。
エナメル塗装のデメリットの2つ:変色
エナメル塗装は、高い光沢と耐久性があり家具塗装業界でも人気のある仕上げ方法ですが、デメリットもあります。この記事では、エナメル塗装のデメリットの1つである変色について詳しく解説します。 エナメル塗装は、有機溶剤を含んだ樹脂を薄く塗り重ねて仕上げます。この塗料の成分には、光を吸収する色素が含まれているものが多く、通常使用される黒・白・赤・青などの色は比較的安定しています。しかし、黄色やオレンジなどの色は、紫外線の影響を受けることによって時間の経過とともに変色する可能性があります。 また、エナメル塗装は、通気性が低く密閉性が高い仕上がりとなるため、塗装面が熱くなると脆弱になってしまいます。変色の原因にもなる紫外線は、日光に含まれており、家具が長時間陽光にさらされることがある場合、変色のリスクが高くなります。 以上のような理由から、エナメル塗装をした家具は、適度な間隔でメンテナンスが必要となります。変色が進む前に塗り直すことで、家具の美しさを保ち長く愛用することができます。しかし、塗り直すためにはプロの技術が必要となるため、家具塗装業者に依頼することをおすすめします。
黄ばみや変色を防ぐためにできること
黄ばみや変色は、木材に含まれる成分が太陽光や空気の影響を受け、加齢によって発生します。家具塗装業では、このような問題を防ぐために、様々な工夫がされています。 最も基本的な方法は、塗装剤に紫外線カット剤を含ませることで、太陽光の影響を軽減することです。また、塗料の種類や層数にも注意が必要です。塗り重ねることで厚みが出るほど、耐久性も増すため、より効果的な防止策になります。 また、家具を管理する際にも注意が必要です。強い日差しが当たる場所や湿気の多い場所では黄ばみや変色が起きやすく、日常的な手入れが必要です。汚れが付いた場合は、素早く水拭きを行い、適切な洗剤を使って拭き取ります。定期的な研磨を行うことも有効です。 このように、家具塗装業においては、様々な手段を駆使して黄ばみや変色を防いでいます。そのため、家具を長期間美しく保つことができます。しかし、完全に防ぐことはできず、時間の経過により必ず変化してしまいます。その場合は、リペアやリフレッシュの技術を持つ業者に相談することで再度美しさを取り戻すことができます。